新玉ねぎのスープ
春が近づいています。春に収穫される玉ねぎのおいしさは格別ですね。 <玉ねぎの効用> 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの著書には、エジプトのピラミッド建設に従事した労働者の食事には、スタミナ源として毎日玉ねぎが支給されました。しかし当時は、玉ねぎが高価だったため、ばく大な出費になったそうです。皆様ご存知のビールもふんだんにふるまわれました。 インドでは、肉料理には欠かせない野菜で、「心臓に良い」と信じられています。そういえばハート形をしていますね。 玉ねぎには、血液中のコレステロールの上昇を防いだり、血液の流れを良くして血栓ができないように働きがあります。また、独特の刺激臭は硫化アリルと言って、ビタミンB1の吸収を高め、体の新陳代謝をよくする成分です。 玉ねぎをいただいて、血栓予防に心がけましょう! 辰巳芳子さんの新玉ねぎのスープ(ぽったら煮)を作ってみませんか? ■材料: 新玉ねぎ・・・・10個位 鶏のブイヨン・・10カップ 昆布・・・・・・5cm角4~5枚 梅干しの種・・・3個 上質のオリーブオイル・・・大さじ3 ローリエ・・・・1~2枚 塩・・・・・・・適宜 *ブイヨンは、和風出し汁に代えてもよい■作り方1) 玉ねぎは皮をむき、鍋に冷たいブイヨンとともに入れ、昆布、梅干しの種、オリーブ油、ローリエ、塩少々を加えて、コトコトと炊く。玉ねぎがぽったりするまで炊き、最後に塩で味を調える。2) 供するときは、器に玉ねぎを置き、スープを張り、好みで、ひきこしょうやパセリを散らす。 *昆布を入れるのは滋養と、スープを透明にするため。 梅干しは防腐効果と、スープに底味を添える。 オリーブ油は、玉ねぎのくせを和らげる。*圧力鍋や二重鍋で炊けば、簡単にできる。*五人前なら玉ねぎ五個、スープ五カップかというと、それ では味が出ないので、二倍、三倍と作ってほしい。まずはストレートに新玉ねぎスープのおいしさを。二回目はそぼろあんかけをかけて、三回目は味噌仕立てにしたり、ガーリックトーストを沈め、パルメザンチーズをふってオニオングラタン風になどと展開してほしい。 (いのちを支えるスープより)
玉ねぎの効用
玉ネギがピラミッドを作った!? ➡ 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの著書「歴史」には、ピラミッド建設に従事した労働者の食事に、スタミナ源として毎日玉ねぎが支給されていたことが書かれています。しかし当時は、玉ねぎが高価だったため、ばく大な出費になったとか。私の大好きなキャベツもモロヘイヤもエジプト原産ですので、ナイル川の恵みが現在も脈々と生きています。 ■玉葱について体質別食生活実践マニュアル本。食材の正しい摂り方と調理法など、とても役立つ一冊の本があります。梁 晨千鶴(りょう こうせんかく)著「東方栄養新書」(メディカルユーコン社版) 下記の表をご覧ください。体質相性の表に△がついています。 △の意味は、次の通りです。タマネギはピリ辛味(辛)で身体を温める作用と、気を昇らせる作用を持ちます。生は軽く発汗させる作用や、肌の老廃物質を吹き出すさようがあり、肌の美容に良いのですが、その性質により体に余分な熱がこもりやすいので、もともと熱っぽい「肝陽抗盛」や「陰虚」の方は控えめに。いつものぼせ気味だったり、体や火照ったりする方は、食べ過ぎは気を付けてください。 【肌の天然美容品】として注目されているタマネギ◎栄養素の上手な採り方 タマネギ辛みを軽減するために、水につけたりして生で食べるのは一般的な方法ですが、そうすると有効成分のアリシンは減ってしまいます。余り長く水につけないようにしましょう。春先のタマネギは辛みがあまりありませんので、水につけなくてもおいしくいただけます。また、炒めものの最後にタマネギを加えると良いでしょう。タマネギは肌のシミに良く、特に生のままで食べると効果的です。

